第307回「出逢いから人生を転落させないために」

2015年11月30日上手くいかない片思い人間不信

※ハロウィン2014新宿にて、土屋アンナさんとレイヤーさん


そもそも出逢いがない。

恋愛をしたいけれども、会社と自宅の往復で、異性と巡り会うきっかけをつかめない。

同僚は既婚者か恋人持ちだし、どこに行ったら恋愛のチャンスを掴めるんだろう。

このように、まず好きになれる異性との出逢いにこぎつけずに、明日を思い悩んでいる男女は意外に多いようです。

その一方で、出逢いのなさを憂いているのが嘘のように、次から次へと異性と知り合って、恋愛を楽しんでいる人間も存在します。

街コン、出会い系サイト、アプリ、相席サービス、合コン、見合い、オフ会、クラブ、学園祭、イベント、ナンパ・・・・・・

あらゆる出逢いの場をフル活用して、悩んでいるのがもったいないくらいにスピーディにカップリングしているのです。

いわゆる肉食系と呼ばれるような積極的でガンガンアプローチするような人間であるわけですが、これを読んでいるみなさんも人事ではありません。

なぜならば、この先そのような異性に巡り会い、恋愛で傷つく体験をするようになってしまうかもしれない可能性があるからです。

そういう人間に盲目的にのめり込んでしまうことで、本命ではなくて、浮気や不倫の相手として、哀しい思いをすることになる結末が待っているのかもしれません。

今回のコラムの執筆背景には、ある一つの事件が影響しています。

不倫の相手として、心をもてあそばれただけではなくて、命までも奪われてしまった20代女性がいました。

彼女は23歳という若さで、27歳の年上男性の手によって、無残な形でこの世を後にしてしまうことになったのです。

事の顛末をざっとお話します。

女性がまだ大学生の頃に、1年間の期限付きで出向にきていた被告の男性と街コンで知り合うことになりました。

被告は女性に猛アプローチをして、次第に惹かれるようになり、交際がスタートします。

半同棲生活を送るなどして、恋人らしい日々を過ごしたようですが、被告が期限を迎えて、大阪に戻ると二人の関係に変化が訪れます。

同時期に、女性も社会福祉士として大阪の医療機関で就職を決めます。

しかし、物理的な距離が近づいたのにもかかわらず、大阪では2か月会えない時期もあるなど、ぞんざいな扱いをされていました。

仕事の多忙を理由にしていましたが、実は被告は別の女性と結婚しており、他にも同時進行で関係をつないでいた女性が複数いたのです。

その前後の期間に、女性以外にも仙台で3人、大阪で3人の女性と付き合っていたと言うのです。

女性が既婚の事実を知ったのは、殺害される1か月前でした。

被告のFACEBOOKで結婚式の写真がアップロードされているのを間のあたりにして知ることになるのです。

失望を覚えた女性は、再三別れ話を切り出しましたが、「お前は俺からは離れられない」と振り払い、女性を更に精神的に追い詰めていくのでした。

最終的には、女性が全てに白黒つけるために自宅に被告を呼び出して、「不倫の事実を明らかにするから、社会的制裁を受けてもらう」と被告に伝えることになります。

逆上した被告がその手で女性を窒息死させてしまうおぞましい話です。

残された遺族の気持ち、そして同じ社会福祉士の資格を持つ身としても、被害に遭われた女性のことを思うと胸が痛みます。

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中には、あなたの身体ではなくて、お金を目的に甘い手口で忍び寄ってくる異性も少なからず存在します。

以前は、女性がターゲットになりやすい傾向がありましたが、最近は男性の良心と心の隙を狙ってつけ込んでくるような被害が目立ってきている世の中でもあります。

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このような異性に気を許して、真剣に出逢いを求めている人間にとっては、後に残る精神的ダメージは計り知れません。

孤独な心につけ込んでくる人間、性欲に駆られて歩み寄ってくる男性。

このような哀しいニュースが相次ぐ中、男女の人間性を見極める力が求められています。
そうは言っても、第一印象だけでは判断しかねることもあるでしょう。


もしも「おかしいな」「何かひっかかるな」という違和感が覚えたら、一人で悩まずに信頼できる第三者に客観的な見解を求めてみてください。

良い意味で第三者を巻き込んで、みんなで不安と付き合って行きましょう。

2015年11月30日

Posted by TAKA