第305回「明日やろうはバカヤロウ」

2015年11月30日上手くいかない人生明日やろうは馬鹿野郎

ドラマ『僕の生きる道 』と映画『最高の人生の見つけ方 』。

この二作に共通するテーマは何でしょう。

それは、「残された人生を悔いのないように自分らしく生きる」というメッセージが込められたヒューマンドラマです。

余命宣告をされて初めて自分の人生が輝き出すと言えばよりリアルでしょうか。

何事にも終わりがあるからこそ、際になると急にいとおしくなったり、悔いの残らないようにアクションを起こしたくなるものです。

例えば、卒業式の日に先輩や同級生に告白をするような行為がまさにその典型でしょう。

大抵の人間は、「終わり」というものを強く意識しながら生活を送ってはいません。

若ければ若いほど如実でしょう。

目の前の課題や生活に傾注しているので、いちいち最後の場面を考え続けながら向き合っていると神経をすり減らしてしまいます。

その結果、また明日やればいいや。

まだ今は時期尚早すぎる。

という具合に、今ではなくて先延ばししてしまうものです。

そうしていざ最後の瞬間が訪れても、「今更」とか、「もっと前にやっておけばよかった」とかストッパーがかかってしまい、何もできずに後ずさりしてしまうようになる顛末も多いのです。

残念ながら同じチャンスというものは何度も目の前に到来しないのです。

そして、何事も起こらずに、変化がない日常がまた待っています。

しかし、心の中には、後悔の渦が広がってしまうのです。

もっとこうしておけばよかった。

もっと挑戦しておけばよかった。

それを今悔やんでいてもどうにもなりませんし、虚しくなる一方です。

未来を塗り替えるためには、心に素直になって行動を起こすのみなのです。

頭ではわかっていても、すぐに年齢とか常識とかの理屈が抑制して、現状維持を選ばせようとします。

挑戦を温かく受け入れてくれない世間の目も後押ししているかもしれません。

それでも、当時何もしなかった自分、後回しにしていた自分を長年引きずり続けているのならば、ここで動かずにいつ動けるのかという話なのです。

「明日やろうはバカヤロー」という格言もあります。

明日、自分がこの世に現存しているという確かな保証はありません。

今できることは今行うというのが唯一無二の自分らしい生き方につながるのでしょう。

昨日放送された某テレビ番組の中で、教員が

「見逃し三振より空振り三振」

と、若者たちに教訓を唱えていました。

これから先の旅先で、みなさんがチャレンジした実体験をぜひ聴かせてください。

私も年齢を言い訳に使わないように、挑戦し続けます。

※ 神奈川県 叶神社手前の井戸

2015年11月30日

Posted by TAKA