第303回「思いを形にすれば誰かが見ているから」

2015年11月30日上手くいかない人生

※香川県金毘羅神社で購入した必勝うちわ



誰か見てるぞ。

このインパクトがあるステッカーや看板を街角で目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

犯罪防止・抑止のために警視庁が作成したものですが、実際に目と目があうと思わずギョッとしてしまうほどの効果を持っています。

幼少時代に「悪いことをしたら、お天道様が見ている」と教わってきましたが、悪行や犯罪は必ず誰かが見ているし、処罰を受けるという戒めの言葉は大人になっても記憶に残っているものです。

誰か見てるぞという言葉は、決して教訓だけの話ではありません。

希望の代名詞でもあるのです。

今、明日を見失い、絶望の淵に立たされている方に贈らせていただきたい言葉なのです。


面接に20社連続で不採用になった。

3回連続で告白を断られた。

会社の同僚に無視されている気がして止まない。

自分なんてこの世界で誰にも必要とされていないのではないか。

一人ぼっちで、価値もない人間じゃないのか。

もしもそういう失望感に支配されている方にこそ、この言葉を注ぎたいのです。


誰か見ているぞ。

あなたを必要としている誰かが見ているぞ。


絶望の渦中で膝を抱えているあなたはとっさにこう思うかもしれません。

こんな自分を必要としてくれる人間なんていないんだよ。

確かに、自宅にこもって毛布を被って震える日々ならば、誰も気付いてはくれないでしょう。

でも、あなたは今世界中とつながるインターネットの回線を通じてこの記事をご覧くださっている。

今は受け身かもしれませんが、いつだってその気になれば自分から思いを発信することが出来るのです。

ブログでもSNSでも、ツイッターでも、あなたが一石投じれば、すぐには反応がなくても言葉が返ってきます。

もしかしたら、心がさらにえぐられてしまうようなメッセージが返ってくるかもしれません。

でも、それは、あなたの言葉は誰かの心に何らかの影響を及ぼしている証なのです。

もしインターネットの世界に疲れていたとしたら、旅に出てみませんか。

たとえ言葉を駆使しなくても、あなたの存在は際立つのです。

レンタル着物をみにまとい、秋の京都の街を散策してみてごらん。

その艶やかな姿に、外国人旅行客が感動を覚えて注目の的になることでしょう。

エレベーターに真っ先に乗ったら、「開く」「閉める」のエレベーター役を務めてみてごらん。

一人くらいは「ありがとう」の言葉が返ってくるでしょう。

その小さな温かい経験が明日への活力へと転換するのです。


思いを何らかの形で外部に発信すれば、それを必要として受容してくれる人間が必ず存在します。

私もこうして文字を使って思いを発信することで、必要としてくださる読者様や相談者様から今日まで支えられてきました。

そんな私は今日、最近ひそかに追っかけをしているあるミュージシャンのミニライブに足を運んできました。

前列の席に座りながら、ライブ中は全力でエールを贈りました。

そして、ライブが終了した後に、運よく楽屋の傍でまさに帰ろうとしているミュージシャン達と遭遇したのです。

これはチャンスとばかりに、とっさにユニットの一人に話しかけると、満面の笑みでこう返してくれました。

温かい応援嬉しかったです。ありがとうございました

たった一言で一瞬の出来事でしたが、自分の振る舞いが彼女達に届いてたことを実感しました。

本気になれば誰かが必ず見ているから。

そして、その思いは誰かの原動力への架け橋につながると信じて。

だからその思いを見切らずに諦めないでください。

誰かがあなたを見ているから。

2015年11月30日

Posted by TAKA