第273回「上手くいかない恋愛のサイクルを表す二字熟語」
みなさんが現在恋愛をしているとして、以下の〇〇にあてはまる二文字を想像してください。
なお、この例文は、以下繰り返し使わしていただくことになります。
その意味は後で分かります。
テンプレート
〇〇だからメール・LINEを送る。
〇〇だからデートに誘う。
〇〇だからいつも傍にいてほしい。
〇〇だから告白をする。
〇〇だから一緒にいたい。
みなさんはどんな言葉を連想したでしょうか?
あくまでも私の予想ですが、好きという言葉を思い浮かべた方が多かったのではないでしょうか。
もしくは好きな相手の名前を当てはめた方もおられることでしょう。
好きという言葉は、自分の置かれている心の状態を表すのに、最も分かりやすくて簡単なワードです。
けれども、好きだから相手にも好かれる場合と、好きでも好かれないという片思いの現実があります。
もちろん、相手が受け入れてくれなかったという理由もありますが、それ以上に大切なのは、好きな時に、自分の心の状態がどうなっているのかという点です。
好きな気持ちの背景にある深層心理こそが、恋愛が上手くいくかどうかの分かれ道になるのです。
コラムも270回を超えたことで、これまで私が数々の記事にテーマにしてきた、恋愛がうまくいかない時の心の模様を二字熟語で当てはめてサイクルをまとめました。
恋愛が傾き始まる発端としてまず第一に挙げられるのが、期待です。
上記の〇〇だからを、期待しているからに置き換えて見直してみてください。
誰しも好きになった人には自分だけを見ていてほしいし、気持ちを受け入れてもらいたいから期待はつきものです。
期待がなければハリも生まれません。
ですが、その期待度が高まれば高まるほど、相手の相反する反応のギャップにショックを受けて、心がかき乱されるのです。
その期待が打ち崩れた後に、不安という感情に支配されるようになります。
不安が自分でもコントロールできないくらいの段階になると、一刻も早く解放されたいがために、上記の例文のような行動を取るようになるのです。
実際に〇〇の中に不安を入れて見直してみてください。
この不安という感情は、孤独という言葉と表裏一体です。
孤独は寂しいものですし、好きな人と一緒になれれば孤独が和らぐという希望が強くなるものです。
人は誰だって不安な時はあるし、独りは寂しいものです。
しかしながら、その満たされない気持ちを相手に求めてアプローチすると、相手は敏感に察知して離れていくものです。
そして、相手が自分に気がないことが分かったり、距離を開いていくと、次から次へとマグマなような感情に苛まれるようになります。
その代表として、執着があり、執着にとらわれると、もはや自分が望んでいる恋愛を成就させることが難しくなってしまいます。
なぜならば、相手への執着心には、以下のような強い二次熟語が秘められているからです。
愛憎 憎悪 怨恨 嫉妬 欲望 独占 支配 依存 恐怖 焦燥
ざっと10個挙げてみましたが、改めてみるとぞっとするような言葉も紛れているでしょう。
実際に自制心が利かなくなるくらいの負のエネルギー源として、これらの言葉が複数以上絡まって、心の中で増幅している状態が想定されるのです。
コントロール出来なくなった暁として、最終的に暴走してしまい、相手と修復不可能な亀裂が走ってしまうという結末が待っているのです。
このようなサイクルを辿らないためにはどうすれば良いかについてです。
まずは、自分の中でうごめいている感情に目を背けずに、素直に感じて認めてあげること。
自分は今、不安なんだ。
だから相手にすがって不安を消し去ろうとしている。
こう内観できれば、感情に従って誤った行動は起こしにくくなるものです。
その上で、好転するきっかけになるのが、感謝と愛情の心です。
私利・私欲とは異なり、相手の幸せのために与え続けることで、求めなくても相手から、何らかの形が返ってくるのです。
自分のことでいっぱいいっぱいになってしまった時は、自分の心でうごめいている感情を、一歩離れて見つめ直してみてください。
そして相手の喜ぶこと、相手が求めていることに視点を切り替えてみてください。
自分が変われば、自信が芽生えて、運命が変わり始めます。
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