第185回「人生はやり直せるかを実践した結果<2回目の大学生活>-その4-」

2015年12月4日実体験・人間考察コラム

  
※前回はこちら


もしも自分の人生をやり直せるとしたら・・・・・・。


誰しも一度は頭を過ったことがあるでしょう。

2006年3月に迎えた卒業式でしたが、私の中で、本当の意味での卒業はなされていませんでした。

このままでは、先に進めない。


就職か、進学かの選択の末、私に迷いはありませんでした。

大学生活のリセット。

もう22歳。まだ22歳。

自分の心に嘘はつけない。

私の軌道修正はそこから始まったのです。
  

リセットボタンは他の誰でもなく自分の手で押すこと。

他でもない自分自身の人生だから。


私の人生の幕開けは、サークル活動から始まると信じていました。

児童文学サークルの部室の入り口に立った私は、ドアノブに手を回そうとしました。
   

あははははっ!!
  

その時、扉の向こうに聞こえるサークルメイト達の談笑が耳に入りました。

俄かに私の胸にはある違和感が芽生えたのです。

4年前のモラトリアム期間で経験した、あの集団生活の息苦しさと同じ感覚に見舞われました。


ここが自分の居場所になるとは思えない。


違和感には蓋が出来ずに、私は数十センチ先の新世界に踏み込めないまま、踵を返したのです。

目の前にそびえる一枚の壁は、私と彼らの十分すぎる境界線でした。

続く


2015年12月4日

Posted by TAKA