第185回「人生はやり直せるかを実践した結果<2回目の大学生活>-その4-」
※前回はこちら
もしも自分の人生をやり直せるとしたら・・・・・・。
誰しも一度は頭を過ったことがあるでしょう。
2006年3月に迎えた卒業式でしたが、私の中で、本当の意味での卒業はなされていませんでした。
このままでは、先に進めない。
就職か、進学かの選択の末、私に迷いはありませんでした。
大学生活のリセット。
もう22歳。まだ22歳。
自分の心に嘘はつけない。
私の軌道修正はそこから始まったのです。
リセットボタンは他の誰でもなく自分の手で押すこと。
他でもない自分自身の人生だから。
私の人生の幕開けは、サークル活動から始まると信じていました。
児童文学サークルの部室の入り口に立った私は、ドアノブに手を回そうとしました。
あははははっ!!
その時、扉の向こうに聞こえるサークルメイト達の談笑が耳に入りました。
俄かに私の胸にはある違和感が芽生えたのです。
4年前のモラトリアム期間で経験した、あの集団生活の息苦しさと同じ感覚に見舞われました。
ここが自分の居場所になるとは思えない。
違和感には蓋が出来ずに、私は数十センチ先の新世界に踏み込めないまま、踵を返したのです。
目の前にそびえる一枚の壁は、私と彼らの十分すぎる境界線でした。
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