第236回「電車の中で見かける異性が気になるけれども勇気がなかったら」

2015年11月30日上手くいかない片思い

電車の中で見かけるあの人が気になって仕方がない。

もしかしたら好きになったのかもしれない。

通勤や通学でいつも同じ車両やホームに並んでいる異性への恋。

良い歳をして私もそんな偶発的な恋を期待していましたが、残念なことに今日まで一度も電車内の女性からアプローチされたことはありません(笑)

そんなに気になるならば、話しかければいいじゃない。

心の中の自分はそう訴えているのかもしれませんね。

分かっていても、嫌われたり、引かれてしまって相手に迷惑をかけてしまうリスクを恐れて、なかなか行動に移せないのですよね。

毎日同じ時間帯に顔を合わせている人間だと、失敗した後に気まずくなってしまうという恐れも加わって、保身に走ってしまうかもしれません。

私自身が見ず知らずの女性に声をかけて連絡先を交換できたのは、今のところ1回だけです。

街コンの帰りの電車で隣にいた参加者の女性に、勢いで話しかけたのです。

あのアクションを起こすか否かで世界が180度異なっていました。

電車内で知り合った異性がいるならば、自分から話しかける他ありません。

ナンパのように感じて軽く思われる方もいるかもしれませんが、出逢いのきっかけが電車というだけで、自分から動かなければ縁はつかめないという恋愛の原則に変わりありません。

私がこれまで受けてきた片思い相談の中でも、電車内で見かける異性が気になって知り合いたいという悩みを抱えておられる男女が複数いらっしゃいました。

同じような思いを抱えているのはみなさんだけではないのです。

中には、電車でアプローチしてきた男性が気になるという相談をされた女性もいらっしゃいました。

どういうことかについて、二人の事例で説明します。

一人目の女性は、電車内でいつも同じ時間帯に自分の隣に座ってくる男性がいて、最初は全く意識をしていなかったし、存在すら気にも留めていなかったものの、数か月間連続したことで、すっかり気になる存在になったというのです。

ザイアンスの単純接触の法則というものがありますが、まさに彼女は何度も何度も顔を合わせて密接に寄ってくるその男性のことを意識するようになったようです。

一歩間違えばストーカー行為のように捉えられてしまいますが、彼女にとってはそれが居心地が良く、彼がタイプだったことが恋愛感情へとつながったようです。

それからの後日談です。

彼女は現状打開のために、思い切った行動に移ります。

ある日、いつもと同じように車内で彼女の隣に座ってきた彼の方を向いて、笑顔で微笑みかけたところ、彼の方から、「こんにちは、今日も暑いですね」という照れくさそうな返事が返ってきたそうです。

そこから初めて会話がスタートしました。

それから堰を切ったように、仲が急接近したようですが、やはり彼も彼女のことが気になっていたようですが、なかなか話しかける勇気がなくて、傍に座って態度で示すのが精いっぱいだったようです。

二人目の女性は、電車内で声をかけられたのではなくて、ホームに降りた後に、電車から出てきた男性から話しかけれたそうです。

彼女は気付いていませんでしたが、その男性は車内で彼女を見かけて声をかけるタイミングを見計らっていたようでした。

それから30分間待合室で話した後に、すっかり意気投合して連絡先を交換したというのです。

声をかけられた彼女がなぜ悩んでいるかというと、どうやらその男性はプレイボーイだったことをFACEBOOKで知ってしまったようで、いざ二人で逢うようになってからすっかり素っ気なくなったからでした。

気になる女性に声をかけることにためらいがなかったし、同時進行している女性が複数いたということです。

話しかけるきかっけはそれほど重要ではないのかもしれません。

私の場合は、同じ街コンの参加者という共通点があったので、話しかけやすかったですが、たとえば乗降駅が同じであるとか、相手が使っているバッグやスマホのケースのことをネタにするのでもいいでしょう。

とにもかくにも、自分から話しかけないことには始まりません。

それに、今の関係がこの先も続くとは限りません。

転勤などの理由によって、ある日突然姿を合わせなくなることもあるのです。

相手に警戒される、自分の立ち位置が危うくなるという恐怖から立ちすくんでいたとして、もしも不発に終わったとしても、電車に乗る時間や車両を変えれば気まずい思いを引きずらずに済みます。

せっかくの縁を逃さずに、勇気を出して話しかけてみれば、案ずるよりも産むがやすしの結果が待っているかもしれません。

2015年11月30日

Posted by TAKA