第203回「2015街コンに初めて参戦してきました その2」

2015年12月1日実体験・人間考察コラム


男女1500円、女性1000円という破格街コンの秘訣は、ふるさと祭り東京イベントとのコラボ企画であることです。

ふるさと祭りとは、北は北海道南は沖縄までの全国各地から300を越えるブースが出展されているのです。

ジンギスカンや長崎ちゃんぽんなど、ご当地のグルメ料理を食べ歩きできるような屋台が揃っています。

気に入った異性がいたら、グルメ巡りをしながら仲良くなれるという仕組みになっています。


19時スタートなところ、18時45分には会場入りしていました。

既にドームの周辺には参加者と思われる男女が続々と到着していました。

入場ゲートの直前で、私の前に並んでいた20代前半だと思われる女性二組は会場を見下ろしながら、ハイテンションで記念撮影していました。

入場パス(PRカード)とPRシールとガイドブックをスタッフから受け取って、いざ会場に移動しました。

このPRシールは、会場の異性との自己紹介や会話のきっかけとして使うことを目的にしています。

血液型や趣味、好み、職業、長男、末っ子、「おごります」「おごってください」など、自分の特徴を端的にアピールするための文字が用意されています。

PRカードに貼れるのは4x4の計16枚です。

実際にこのPRカードにシール貼って首にひっさげて行動している参加者は全体の半分くらいだったような記憶があります。

あからさまなので、恥ずかしいですからね。

会場の様子はこんな感じです↓




 通常の街コンは2人参加原則というのが一般的ですが、今回の街コンは一人入場可能であるところも特徴です。

スタッフが出会いのきっかけを演出してくれるマッチングエリアというものが存在するのですが、実際の利用率は参加者の1~2割程度だったのではないでしょうか。

私もエリアには行きましたが、その雰囲気から利用はしませんでした。


その点からもわかるように、今回の街コンの基本は、いわば公認ナンパ会場と言うような形態です。

会場には数千の男女が入り混じって行動していますが、自分から異性に話しかけない限り、出会いのきっかけすらつかめないのです。

コミュニケーション能力と度胸が試されるイベントでした。

会場の男女比で言うと、やはり男性率の方が高かったです。

女性は大半が2人以上のグループで、一人で参加している女性は全体の1割程度しかいませんでした。

こういう大型イベントですから、女性の一人参加というのは敷居が高かったのでしょう。

その分、一人で行動している女性には、次から次へと声をかけている男性陣の姿が目に入りました。


もちろん私もその一人です。

一対一のガチンコ勝負で参戦した私は、そもそも少ない一人参加女性の中で、心惹かれる女性を模索しました。

会場内に用意されている飲食ブースを眺めると、明らかに男性から声をかけられるのを待っていると思われる女性グループの姿がちらほら目に入りました。

中には「おごってください」シールをあからさまにジャケットに貼ってアピールしていた女性もいました。

一人参加の男性陣は私以外にも大勢いて、ペア参加の男性と合せて、まるで品定めのように女性陣を目視している姿が目立ちました。

入場ゲートの前にスタンバイしていて、会場に今まさに到着したばかりの女性に話しかけようとスタンバイしているソロ男性達もいました。

基本的に声をかけられている中で共通しているのは、容姿がかわいい20代と思われる女子達です。

ノリがよくてナイスなリアクションの女性も、複数の男性に声をかけられていました。


職場の同僚や学校の同級生とは異なり、初対面で相手の背景が分からない以上は、第一印象や見た目で判断するのは誰もが同じなのでしょう。

会場に着くなり速攻話しかけられていたソロ女性がいましたが、私の眼からみてもかわいかったです。

実際に話しかけている男性は、街頭でナンパをしているようには見えないような真面目そうな男性という印象でした。

臆することなく、その女性と立ち止まったまま数十分会話を重ねていて、相手の女性が弛緩したところで、一緒にブースの中に姿を消していきました。

ナンパ公認の会場ですから、男女ともに警戒心も少なくて、普段とは違う自分を出しやすかったのでしょうね。

右を見ても左を見ても積極的な男性が相当数いる会場です。


開始から1時間を経過した20時頃には、ディズニーランドの混雑時くらいの参加者でごった返していましたが、目の前で次から次へと男女が顔合わせをしていました。

この世界には草食系や絶食系という言葉は存在しませんでした。

早く行動を起こしたもの勝ち、声をかけたもの勝ちという、まさに弱肉強食の縮図でした。

恋愛に億劫な人間は異性と会話することなくこの場を後にすることになるのです。


そんな人間観察をしていた私ですが、このまま収穫なしでは帰れません。

残り1時間になったところでしたが、まだ誰一人にも声をかけていなかったのです。

タイムリミットが見えてきて、焦りの気持ちも強くなってきました。

このままじゃコラムのネタにもならないですし、わざわざ東京に遠征してきた甲斐もありません。

ブースの待合席で一人で過ごしている女性はまずいなかったので、通路ですれ違った際に話しかけることがベストという結論に至りました。

絶対にチャンスを逃してはいけない。

思いついたその瞬間に動かなければそこで終了してしまうのだから。

そんな矢先に、最大のチャンスが訪れました。

私の目の前を広瀬すず似の可憐な女性が一人で通り過ぎようとしていたのです。


きた!!

第一印象ですが心が躍りました。

一期一会のこのタイミングを逃したら、後悔するし、二度と会うことはないでしょう。

ただでさえソロ女性が少ない中、ここで声をかけなかったら失礼にあたるという気持ちになりました。

私は相手が一人でいることを再度確認して、後ろから思いかけて話しかけました。


「よかったら、一緒にお話ししませんか?」

広瀬すず似の女性は、驚く様子もなく、二つ返事で応じてくれました。

よっしゃ!!

心の中で勝利の雄たけびをあげました。


続く

2015年12月1日

Posted by TAKA