第102回「復縁後に上手くやっていくためには」
前回は、私がお付き合いをしていた女性に別れを告げられてから復縁に至るまでの流れをお話しましたが、今回は、復縁後の顛末をお話したいと思います。
※今回のコラムは前回の続編的な内容になりますので、前回のコラムを併せてご覧いただくようお勧めいたします。
復縁後の彼女は、別れる直前まで音信不通だったのが嘘だったかのように、積極的に連絡してくれるようになりました。
ところが、そんな付き合い当初のような対等な関係は、ものの1週間ほどしか続きませんでした。
再びこちらが電話をすると出なかったり、メールが返ってこなくなりがちになっていきました。
彼女の態度から、私の中で忘れようとしていた彼女への不信感がどんどん募っていきました。
そして、私の中で未来を左右することになった決定的な出来事が起きました。
ある晩のこと、事前に22時から「スカイプ」という音声通話をする約束をしていたところ、時間になっても彼女は一向にログインしてきませんでした。
悶々とした気持ちでひたすら待っていたところ、
「ごめん、スカイプのイヤホンが壊れたからできなくなった(汗)」
というメールが送られてきました。
待たされたあげくだったので、気持ちがかなり沈みましたが、すぐに代替案を提供しました。
「じゃあ家にある音楽プレイヤーに付属しているイヤホンを使えばいいじゃん」
彼女からは返ってきたのは、
「持ってないから、今日は無理、おやすみなさい」
強制終了な無慈悲な答えでした。
このメールを見て、私の中で抑えていた何かが瓦解したような気持ちに変わりました。
怒り、失望感、裏切られたような気持ち、プライドを傷つけられたような屈辱感など、あらゆる負の感情が交錯したのです。
私の中で「これ以上は付き合っていけない」という一つの決心が定まった瞬間です。
間もなくして、私の方から彼女に別れを告げて、二人の関係にピリオドを打ちました。
2度目の別れは、名残惜しさやきれいごとが一切なく、冷徹に終わったのです。
1度目の別れを彼女から切り出された時に、心のどこかで冷めてしまって無意識的に不信感を覚えてしまったところもあったのかもしれません。
自分の中で信頼関係が崩れてしまうと致命的になってしまうのです。
「それでもやり直したい」気持ちよりも、「もう無理だ、離れたい」という気持ちが勝っていました。
こう述べると、彼女だけに問題があるように受け取られた方もいると思いますが、そのような態度を取らせてしまった私の方にも原因はあったと思います。
男女の別れの際は綺麗ごとにはいかないものでした。
復縁直後はお互い気持ちも一新して、また仲良くやって行こうという前向きな気持ちが芽生えるものですが、時間が経つとまた復元してしまうことが往々にして生じます。
私達の場合は、復縁前に価値観の相違やエゴのぶつかり合いでよく喧嘩をしていたのですが、復縁後の関係において、相手の嫌な部分が目に留まってしまうと、
「そう言えばあの頃もこういうことがあったんだ」と、過去の印象的な出来事を穿り出して、「やっぱり、人間性は簡単に変わるものではない」という諦観した思いにシフトしていきました。
一度そういう思いが固まると、相手の良い部分だけを見ようとしても止められませんでした。
復縁した後うまくいくケースも世の中にはありますが、共通して、お互いが別れた後に反省して、成長して、心からお互いを必要として過去を蒸し返さずに、新しい関係を築いていけるカップルだと思うのです。
そして、そういう関係が築ける二人は、相性が良くて、縁がある組み合わせと言えるでしょう。
復縁がゴールではなくて、復縁できた後が本当のスタートです。
復縁を望まれている方は、本当に相手が自分にとって必要なのか。
一度振った・振られた相手なのにも関わらず、その人でなければいけない理由は何なのか。
一度訳があって別れた元恋人と、再び関係性を築いて行ける覚悟があるのかを冷静に見つ直すことが大切です。
一時の衝動によるものや、孤独感から解放したいための復縁ならば、先は見えているのです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません