第137回「無視する相手とは、離れる勇気を」 

2015年12月1日上手くいかない恋愛関係


恋愛や人間関係において、相手にされて最も傷つく態度は何でしょうか。


「無視」ではないでしょうか


メールを送っても返してくれない。
話しかけても、避けられてるし、無視されてしまう。
デートのお誘いをかけてもスルーされている。

相手に近づくために、勇気を出して行動を起こした結果、「無視」という暗黙の態度を取られた時のショックと、やり場のない不安は半端ないものです。

自分という存在を完全に否定されたような失望感に支配されるものです。

   
もしかしたら、相手も忙しくて、たまたまメールやLINEを返せない状態なのかもしれません。

もしかしたら、サーバーエラーなどの影響で、メールが届いていないのかもしれません。

もしかしたら、避けられているように感じているのは杞憂で、本当は避けているわけではないのかもしれません。


一度や二度の無視ならば、「たまたま」という一言で済まされるかもしれませんが、度重なると偶然では片付けられなくなってくるでしょう。

まず、何度も無視が続いている相手の態度からは、

「あなたとは、今以上の関係は望まない」

という事実を物語っている場合が多いことを、悟らなければなりません。

その現実を認めることは、実にしんどいものです。


「何ではっきり断ってくれなれないんだよ!!一言あってもいいじゃないか!!」


 と、理不尽さから割り切れない方もいらっしゃると思います。


残念ですが、相手の気持ちや考え方、受け取り方は、自分とは同じではないのです。

そして、実際に、無視を続けるような相手とは、この先良好な関係を築ける可能性は低いかもしれません。
 
認めるのは辛いですが、無視という態度を平然と取ることからして、あなたのことを自分より下に見ている証です。

恋愛に限らず、円滑な人間関係を築くためには、言葉のキャッチボールは欠かせません。
  
一方通行ではなくて、対等な関係を築けないと、どちからが苦しくなって破綻してしまうこともあるでしょう。

怒り、憎しみ、失望、絶望、孤独感に支配されていて、どうすれば良いのか道を失っていたら、これ以上あなたの価値を下げないためにも、ここで勇気を出して離れてみませんか。

そうは言ってもなかなか簡単に割り切れないのが現実だと思います。

やっと気になる人ができたのに。

もしかしたら、もう少し待てば相手から返事が返ってくるかもしれないのに。

相手が残してくれた言葉、美しい思い出等の一縷の希望から、身を引く決意をつけられない方もいらっしゃるでしょう。

その場合は、たとば、あと一週間だけ様子を見てみてはいかがでしょうか。

史上最強図解 よくわかる恋愛心理学

P202~203「愛情が冷めても関係を続ける心理、好きなのに別れる心理とは?」

トピックに書いてありますが、相手への執着を割り切れない要因の一つとして、「投資モデル」という理論が挙げられるそうです。

 
今の恋人に替わる魅力的な異性がいない場合は別れ(離れ)にくい。
金銭、時間、労力など、相手に投資している量がおいて、別れ(離れ)にくい。

と、書かれています。

反対に、今の異性以上に素敵な相手が見つかれば、気持ちはすっかり切り替えられて、幸せになれる関係性を築ける可能性が高いそうです。

「暖簾に腕押し」という言葉があるように、無視を続けるような相手に対して、躍起になってアプローチしても効果はありません。

それどころか、相手に嫌われてしまって、あなたの立ち位置が危うくなる危険性もあるのです。
   
周囲の人間に、「あの人はしつこい」などの悪評を流されてしまったら、新しい出逢いの可能性を摘まれてしまうどころか、居場所を失ってしまう恐れもあるのです。
 

こう書いていくと、なんて相手が身勝手な人間なんだと思えて仕方がなくなってくるかもしれません。
   
自分だけが悲劇のヒロインのような気分に浸ってしまうかもしれません。

そんな無視という遠まわしな態度を取り続けている人間には、何らかの形でしっぺ返しがやってくるものです。

因果応報というように、自分の行いの報いは必ず返ってきます。

人を蔑ろにしている人間が、何事もなく順風満帆に歩んでいけるでしょうか。

私も今までに関係性を築きたくない相手に、無視をしたことがありますが、その後別の人に無視されたりして、自分に返ってきました。

無視を続けている人間側も、実は辛かったりするものなのです。

相手が傷つくとは分かっているものの、はっきりと告げられないから、相手に悟らせようとしているわけです。

もしかしたら、そこで一旦諦めて離れることで、初めて相手が気になって連絡してくるかもしれません。

「去るものは追わず、来るものは拒まず」という考え方は、正鵠を射ている表現だと思います。

私は、無視を続ける相手には、諦める勇気、一旦引く勇気をお勧めします。

相手への執着を捨てられた時に、新しい希望の道が開かれるのです。

2015年12月1日

Posted by TAKA