第124回「縁がある・なかったという言葉から」
縁があった
縁がなかった
これらの言葉は、自分の恋愛が上手く進んでいるかどうかを判断する上で、とても使い勝手が良いフレーズです。
好きになった人と縁があったか、なかったかは、結果論として振り返れるのです。
自分の恋愛が上手くいかなかった要因について、
自分に魅力がなかった
自分が相手を満足させることができなかった
あの時、あんなことを言ってしまったからだ
自分が面白みのない人間だからだ
このように、とにかく自分を責めてしまう方々が目立ちますが、実際は自分一人だけに要因があったわけではないのです。
ここで登場するのが、相性、価値観、縁といった三大キーワードです。
恋愛は独りよがりで成立するわけではないので、努力や情熱だけでは継続できない現実があるのです。
私は、今から3年ほど前に、婚約はしていないけれども、将来を誓い合った女性がいました。
その彼女とは遠距離恋愛の関係でしたが、将来的に、私の地元で同居しながら、新婚生活を築いていこうと、夢を語り合っていました。
結婚という目標地点があったからこそ、遠距離から生まれる孤独や不安に潰れそうになることなく、持続できました。
私が彼女に対して結婚を意識するようになったきっかけの一つとして、2011年3月11日の東日本大震災で彼女が与えてくれた優しさがありました。
当時私が住んでいた東京では、水や米などの生活必需品の物資が、スーパーから揃って姿を消している状態でした。
その話を震災の影響が少なかった地方で暮らしている彼女に話すと、翌々日に食料を宅急便で送ってきてくれました。
人が困っている時に、本気で助けてくれる相手こそ、真に信頼できるものです。
震災の影響で先の見えない不安定な日々を過ごす中、まめに電話やメールを交わしながら、心の距離は急速に近づいていきました。
この女性と結婚することになるだろう。
そう信じていた彼女とも、別々の道を歩むことになりました。
ここでは語れないくらい色々な事情がありましたが、相性・価値観・縁のキーワードが大きく関係していました。
結婚に向けてお互いの両親に挨拶に行くタイミング等も話し合っていた数週間後に、お別れしてました。
私は、別れを受け止めるために、「縁がなかった」と、自己暗示をかけて、納得させることしかできませんでした。
だから、私も思い通りにはいかない恋愛の不条理さや、歯がゆさはよく分かるのです。
どうか、自分を責めないでください。
諦めない勇気も大切ですが、どうすることもできずに、身を引かざるを得ない恋愛もあるのです。
自分があたう限りの努力をしても、人の気持ちが離れていってしまうこともあるのです。
私はしばらく恋愛を休んでいましたが、恋愛の素晴らしさを忘れたわけではありません。
少し休んでまた前を向く元気が湧いたら、良縁を一緒に捜し求めましょう。
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