第139回「人生はいくつになってもやり直せる<20~50代で学び続ける学生達を見て>」
人生をやり直したい、自分を変えたい方のサポートに、私は尽力してきました。
世の中、自分の頭で描いている世界や、経験に基づく価値観が全てではない。
たった一度きりの人生、もっと自由に生きていていいんです。
私がそう唱え続けている背景には、20代に経験した大学生活や、会社での出逢いによるものが大きいです。
最初の大学生活を過ごしていた自分は、
「大学を卒業したら、正社員で就職しなければならない」
「大学時代に恋人を見つけられなければ、社会人になって新しい出逢いなどない」
「大学時代に、一生の友を見つけられないと、人間的欠陥がある」
上記のような「~であるべき」という固定観念に支配されていました。
その要因として、小中高時代に自分の周りにいた教員や大人、マスメディアからの受け売りが影響していました。
私の場合は、最初の大学を22歳で卒業した後に、他大学進学と非正規の職に就いたことで、 自分の中の常識を崩すきっかけに繋がりました。
小中高大と、ストレートに進んでいったものの、正社員として就職先が決まっている同級生を余所目に、レールを外れる生き方を自ら選択したからです。
私が正社員という順当な進路に踏み出さなかったのは、「大学生活をやり直したい」という動機が一番でした。
そこに人とは変わった生き方を選んでも、充実して生活できることを実証したい思いもありました。
「人生は、かくあるべき」という固定観念を、瓦解させたかったのです。
その後進学した大学では、自分の抱いていた常識を覆すような出逢いが待っていました。
22歳で文系大学を卒業した後に、どうしてもこの大学に進学したいという確固たる決意で、3浪した後、25歳で編入学した女性。
23歳で理系の大学を卒業した後に、自宅浪人を1年続けた後に、24歳で大学院に進学した男性。
大卒後に一般企業に就職した後に、どうしても大学院に進みたいという夢を捨てきれずに、一年で退社して大学院に進んでMBA取得を目指す男性。
浪人や他大学での経験を経ていその方々とは、親近感や深い魅力を感じられて、意気投合できました。
現役で教職に就きながら、自己研鑽のため、大学院に進学された40代の男女もいらっしゃいました。
海外の留学生相手の日本語ボランティアでは、30歳で大学に進学しているアメリカ人もいて、 自由に人生を謳歌している欧米人が多々いました。
世の中には、色んな生き方があるのだと、新しい世界観が芽生えましました。
更に20代後半で進学した福祉大学では、更に多彩な人生を知ることができました。
この大学は、通信制という特徴からも、学生の平均年齢が高く、10代20代の学生は全体の2、3割くらいで、30~50代の年齢層が大半を占めていました。
勤労学生がほとんどでした。
40代の学生の話を聴かせていただくと、
一般企業で働きながら、社会福祉士の資格を取って、福祉業界に転職を希望されている方。
離婚を経験されていて、新しい人生を築くために入学された方。
子ども達が就職したのを境に、自分の時間を有効活用するために、生涯学習として進学された主婦の方。
年収500万円以上の安定した職を捨てて、やりがいを重視した福祉の世界に身を投じようとされている家庭を持つ男性。
このような背景を持つ方がいらっしゃいました。
私が以前勤めていた職場で知り合って、今でもよしみにさせていただいている50代後半のお二方も、1年前に通信制大学に進学したり、秘書検定に挑戦される等して、学びを続けられています。
そして、私が運営している社会福祉士試験合格指南ブログにも、30代40代で資格取得のため、奮闘努力されている方がたくさんいらっしゃいます。
中には、60代で今年の宅建を受験された方もおられます。
みなさんからは、人生を再構築するのに、「今さら年も年だし、遅い」だなんてことはないことを学ばせていただいております。
「やり直したい」「自分を変えたい」気持ちに気付いた今がチャンスです。
私も常に良き出逢いを模索していて、また新しい挑戦を計画しています。
ともに人生を変えていきましょう。
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