第86回「長い間恋愛から離れていて、恋の仕方を忘れていたら」

2015年12月2日上手くいかない恋愛関係


2014年も残すところあと2か月と少しです。

まもなくして、クリスマスや年越しといったカップルが盛り上がるためのシーズンが訪れます。

気温がぐっと下がっている中、街中を歩いているカップルは、温もりを共有しあうかのように手をつないでいたり、電車の中で方を寄せあってうたた寝している姿が目立ちます。

恋人がいなくて恋愛をしていない人間からすると、人肌恋しくて孤独感が募ってくる時期かもしれませんね。

「自分には恋人もいないし、焦りばかりが募るけど、もうこの先自分に恋人なんてできない気がする」

冒頭に挙げた「恋愛」を想像させられるイベントのように、身近で恋愛に関するキーワードを目にする度に、このような焦燥感や不安感に支配されている方もいると思います。

今回のコラムはそんな恋愛から離れていて、将来に希望を見失っている方に対してメッセージを送ります。


私自身、10代後半から20代前半の時期に、それまで女性に無縁だった友人に次々と恋人ができていく中、自分だけ取り残されてしまっているようで、自分がみじめになって、距離を置いていた時期もありました。

でも、敢えて独りになっても、ますます孤独感が募っていく一方だったんですよね。

恋人がいる時には、自信があって、心に余裕があるので、他の異性とも緊張せずに接することができて、どんどん出逢いの場に足を運んで人脈が広がる好循環に恵まれます。

それが恋人に振られて一人になると、新しい出逢いに億劫になったりして、なかなか次に進めない方もいることでしょう。

失恋の傷が癒えていなかったり、元恋人が忘れらなくて、変化を恐れてしまう心理もあるのかもしれません。

また、恋人がいない時間が長くなりすぎると、恋愛勘が鈍ってしまったり、アプローチの仕方など忘れてしまったりして、なかなか一歩踏み出せずにいるのかもしれません。
 

まるで負のスパイラルのようにどんどん自信を失ってしまっていたとしても、立て直せます。

自分で自分を認めてあげられることが何より大切になってくるのです。

恋人がいた時は、相手が自分を認めてくれていたので、それが確かな自信になっていたのでしょう。

でも、一人になったからと言っても、あなたの価値が落ちてしまったわけではありません。

あなたは人に愛される価値があるのです。

あなたを必要とする方は他にも必ずいます。

ただ、あなたの良さは、ただ自分の殻に閉じこもっていたり、相手からやってくるのを待っていただけでは伝わりません。

すぐに結果が出なくても、一歩踏み出したことから自信が湧いてくるはずです。


例えば、会社や学校にいる異性に対して、普段かけたことのないようなホメ言葉をかけるだけでも、大きな前進です。

他人の長所を見つけれる観察力がある方は異性にも信頼されやすいですから。

信頼から愛情につながることも少なくはありません。

小さな成功体験をどんどん重ねていってください。

心がけ次第で、もう昨日までの孤独だった自分からはさようならができるのです。

今日まで何の変化がない恋愛に無縁の日々を過ごしていたとしても、これから出逢いの場に足を運んで、行動を重ねれば、人生は大きく変わります。

いくつになっても、「今さら遅い」「もう取り返しがつかない」なんてことはありません。

運命の分岐点は、「出逢いたい」「変わりたい」という強い気持ちと本気度です。


かつて私のコラムをご覧になった方の中に、56歳になるまでほとんど真剣に女性と付き合ったことがなかった男性がいらっしゃいました。

「このままではいけない」と一念発起して出逢いを求めて行動を起こされたことで、20代の女性とめぐり会って交際がスタートしたケースもあります。

その顛末は1年半後には婚約されたそうです。
 
 
恋愛から離れてしまっていても、あなたの心は錆ついてなんかいません。

あなたが本気になれる出逢いがあれば、あの頃のような熱い思いが蘇ります。

あなたが本気になれれば、何年恋愛から離れていても、恋愛の仕方を忘れてしまっていても、またあの気持ちを実感できる日が訪れます。

来年の今頃は、街中を歩いているあなたと恋人の幸せそうな姿を見た通行者が羨ましがっているかもしれませんね。

2015年12月2日

Posted by TAKA