第15回「過去のトラウマに襲われて、立ち止まっていたら」
人は誰しも心に傷を背負っていると言われます。
このコラムを読んでいるみなさんは、今まさに大好きな人がいる(いた)でしょうが、傷口が広がりすぎて、苦しんだりしていないでしょうか。
人は誰しも忘れる生き物です。
心の模様は日々の天気と同じように、晴れたり曇ったり、雨が降ったりして、常に変化していきます。
それらの作業を繰り返すことで、成長していくわけです。
悲しいことは時の流れが忘れさせてくれる。
よく聞く言葉です。
でも、今まで忘れかけていたトラウマが、突然フラッシュバックする瞬間ってありますよね。
昔大好きだったあの人の面影にそっくりな人に出逢ったり、辛かった頃と境遇が重なるドラマや漫画を見てしまったり、一人ぼっちで眠れない夜に、忘れかけていたはずのあの辛い思い出が蘇るのです。
自分はもう、忘れていたはずだと思っていたのに、また思い出してしまった。
あんなに努力して忘却しきれたはずなのに、あの頃自分は、あんなに傷つく思いをしてきたし、コンプレックスを抱えていたんだ。
やっぱりこんな自分じゃ、また人を本気で好きになれる資格なんてないのかな……
周りの人間は、いつもと変わらず、前へ前へと進んで行くのに、自分だけ暗闇のどん底に沈んでしまっている。
私がそんなみなさんに伝えたいことはたった一言だけです。
悲しみも、苦しみも、過去のあやまちも、自分の欠点も、全て受け入れて下さい。
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